(山形新聞に掲載されました)
【 5月27日/山形新聞掲載の記事】
サントリーホールディングス傘下のワイン事業会社、サントリーワインインターナショナル(東京・港)は山形県の耕作放棄地を使い、ワイン用ブドウの試験栽培をする。27日、桜井鋼社長が吉村美栄子・山形県知事を表敬訪問し、事業化のあいさつをした。5年後をメドに試験栽培を終え、成果が得られれば本格栽培に入る。
栽培予定地は長井市伊佐沢地区(栽培面積1600平方メートル)と白鷹町萩野地区(同2000平方メートル)の2カ所。伊佐沢地区では農家5戸が結成した伊佐沢醸造用ブドウ生産組合に、萩野地区では9戸から成る生産者グループ、ホワイトイーグルスに、それぞれ栽培を委託する。
伊佐沢では「カベルネ・ソーヴィニヨン」、萩野では「マスカット・ベーリーA」と「甲州」の2品種を栽培。5年かけて苗木を育て、1品種につき約1トンの収穫をめざす。サントリーは品質が良ければ、栽培面積を広げて本格栽培する方針だ。
国内のワイン市場ではここ数年、女性を中心に消費量が増えており、中でも品質が向上している国産ワインの人気が高まっている。国内でワイン用ブドウの栽培適地を探していたサントリーが、果樹生産で実績のある山形県の耕作放棄地に着目した。
一方、県も生産から加工、販売まで手掛ける6次産業化への道が開けるとして、今年度予算で耕作放棄地の再生に向けた補助金を計上し、この計画を支援する。